高血圧イメージ

高血圧に対するアダラートカプセル

高血圧の中でもかなり数値が高い方に用いられるアダラートカプセルは、抗高血圧作用と抗狭心症作用のあるお薬です。
高血圧の方が服用するお薬の中でも、安全性が高く、また効果が安定して出るタイプなので、血圧が高い状態の際によく利用されるお薬です。
このアダラートカプセルの特徴としては、血糖や脂質などに影響を与えることがなく、幅広い年齢層の方に利用できるという点でしょう。
カルシウム拮抗薬の一つとなりますが、中でも、予後改善効果認められる良質なお薬です。

このお薬だけ利用されている方はいいのですが、他のお薬を飲んでいる方の場合、アダラートカプセルは飲み合わせがあるため、注意が必要です。
アダラートカプセルを飲んでいる時に違うお薬が必要になった場合、必ず医師に「アダラートカプセルを飲んでいる」という事を伝えましょう。
ほかの高血圧のお薬となる利尿剤や降圧薬と一緒に処方される場合もありますが、この場合、血圧が下がりすぎる危険性もあるため注意が必要です。

アダラートカプセルはニフェジピンという有効成分が利用されています。
このニフェジピンという成分は血管拡張物質として発見されたもので、1966年にドイツ・バイエル社医薬中央研究所によって発見され、1968年に日本とドイツの共同による研究が始まり、1975年にはドイツでアダラートカプセルが利用されるようになりました。

血管を拡張さえ、血液の流れを良くしていくことで血管抵抗が少なくなり、血圧が下がります。
また、心臓の収縮を抑制するという効果もあるため、負担が大きくなっている心臓を休ませてくれるという効果もあります。
そのため、高血圧症の方以外、狭心症等の心臓疾患の方にも利用されるのです。
このお薬を利用することで、高血圧による将来的なリスク、心臓や脳、腎臓、網膜などの合併症も予防することにつながります。
良質なお薬ですが、このお薬に任せるのではなく、生活習慣を改善し、食事や運動などを中心としてしっかり高血圧を改善していく気持ちが大切です。